ニュース 2025/07/16 14:24 NEW!!
中国:セミ幼虫が夏の味覚に、山東省で人気拡大 
経済・統計
【亜州ビジネス編集部】山東省では、セミの幼虫「知了猴」が人々に親しまれている。同省の林ではこの時期、市民たちが夜な夜な、懐中電灯とバケツを手に静かに歩き回る姿が見られる。知了猴が木の根元から地上に姿を現したところを捕まえ、食材として持ち帰る。この夏の風物詩は、食材採りと自然観察を兼ねた夜のレジャーとして定着しつつある。国是直通車が15日付で報じた。
知了猴は近年、市場でも存在感を高めている。青島市などの市場では1斤(500グラム)当たり100人民元(約2080円)以上、なかには180人民元を超える値がつく。個別販売もされており、1匹2人民元で売られることもある。こうした価格の高さにもかかわらず、引き合いは強い。
油で揚げると外側はカリッと、中はもっちりとした食感で、酒のつまみによいとされる。焼き肉店や海鮮料理店では定番メニューとなっているほか、最近ではケーキやパンに練り込んだ創作商品も登場し、若者の興味を集めている。
栄養面でも注目される。高タンパク・低脂肪であるほか、希少なタンパク質やキチン質を含み、食補効果が期待されるという。昆虫学の専門家は「栄養価が高く、健康志向の高まりが人気に拍車をかけている」と説明する。
捕獲は単なる食材採取にとどまらず、家族や地域とのふれ合いの場にもなっている。親子で林に分け入り、幼虫を探す体験は、自然と触れ合いながら観察力と探究心を育む絶好の機会としても評価されている。
こうした知了猴の人気を背景に、人工飼育による量産への関心も高まりつつある一方、セミの幼虫は地中で長期間を過ごすため、養殖には技術的課題が多い。現在は少数の農家が技術改良に取り組んでおり、地下でセミを育てる“立体型飼育”を実験的に進めているケースもある。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
知了猴は近年、市場でも存在感を高めている。青島市などの市場では1斤(500グラム)当たり100人民元(約2080円)以上、なかには180人民元を超える値がつく。個別販売もされており、1匹2人民元で売られることもある。こうした価格の高さにもかかわらず、引き合いは強い。
油で揚げると外側はカリッと、中はもっちりとした食感で、酒のつまみによいとされる。焼き肉店や海鮮料理店では定番メニューとなっているほか、最近ではケーキやパンに練り込んだ創作商品も登場し、若者の興味を集めている。
栄養面でも注目される。高タンパク・低脂肪であるほか、希少なタンパク質やキチン質を含み、食補効果が期待されるという。昆虫学の専門家は「栄養価が高く、健康志向の高まりが人気に拍車をかけている」と説明する。
捕獲は単なる食材採取にとどまらず、家族や地域とのふれ合いの場にもなっている。親子で林に分け入り、幼虫を探す体験は、自然と触れ合いながら観察力と探究心を育む絶好の機会としても評価されている。
こうした知了猴の人気を背景に、人工飼育による量産への関心も高まりつつある一方、セミの幼虫は地中で長期間を過ごすため、養殖には技術的課題が多い。現在は少数の農家が技術改良に取り組んでおり、地下でセミを育てる“立体型飼育”を実験的に進めているケースもある。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。