電子商取引（Eコマース）大手の京東商城で買い物をした女性が同社の「アフターサービス係」を名乗る男の電話を受け、口座から金を盗まれるという事件が起きた。男は女性に対し、配送事故が起きたとして購入した商品の代金をひとまず返金すると案内。偽サイトに誘導し、女性の電子決済口座から4万5000人民元（約72万円）を詐取した。銭江晩報が24日付で伝えた。

　「宅配業者が事故を起こし、商品をお届けできません。一旦キャンセルして再度お申し込みください。キャンセルの方法は今から申し上げます」――スチームアイロンを購入した浙江省寧波市に住む李さんは、電話の男の話す内容が事実とすべて一致していたため、迷うことなくスマートフォンの画面を男の言うままに操作した。

　しかし操作が終わると、画面には「4万5000人民元をご指定の口座に振り込みました」との表示。李さんはすぐに京東商城に連絡したが、京東側は「本人にメールを送って内容をチェックしてもらうシステムになっている」との返事だった。詐欺犯罪に詳しい専門家は、「同じ暗証番号を何度も使っていたので、個人情報が外部にもれたのでは」と指摘している。


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