【亜州ビジネス編集部】世界の自動車部品サプライヤー売上高ランキングで中国勢が順位を上げている。Automotive Newsが発表した「2025年世界自動車部品サプライヤーTop100」によると、中国の蜂巣能源（SVOLT）と浙江万豊奥威汽輪（Wanfeng：002085/SZ）が初めてランク入りし、中国企業は合計15社（うち4社はTop50）に拡大した。国籍別の企業数は、日本が22社、米国が18社、ドイツが16社、中国が上記の通り15社、韓国が10社を数えている。中国経営網が6月30日に伝えた。

　中国企業の順位は、寧徳時代新能源科技（CATL：300750/SZ）が352億4900万米ドル（約5兆710億円）で5位に付けている。延鋒（Yanfeng）、寧波均勝電子（Joyson：600699/SH）、中信戴カ（Citic Dicastal）がTop50にランクインした。恵州市徳賽西威汽車電子（Desay SV：002920/SZ）と寧波拓普集団（Tuopu：601689/SZ）の増収率は前年比でそれぞれ25％、33％に達している。

　世界大手100社の24年売上高合計は、2.6％減の9452億9500万米ドルに低迷した。63社は減収を余儀なくされている。ボッシュも2.7％減収を喫した。半面、デンソーは5→2位に浮上。買収で業容拡張したシェフラーグループは75％増と最大の伸びを示し、27→14位に上昇した。

　世界的に自動車販売が頭打ちとなり、EV成長が減速し、貿易障壁が強まる中で、部品メーカーの再編も進んでいる。ボッシュとデンソーは依然世界上位にあるが、電動化、スマート化に舵を切った新興サプライヤーも台頭し、伝統的大手の一部は順位を落とした。


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