ニュース 2019/07/29 08:55
中国:太陽光発電部材業は景気回復へ、下半期の出荷急増で品薄も
経済・統計
中国の太陽光発電産業は、今年下半期に生産・出荷が急回復する見通しだ。補助金の減額などの逆風が響くなか、1〜6月にかけた太陽光発電設備の国内新設容量は前年同期比5割減の11.4GW(1140万kW)に落ち込んだものの、通年では前年(4426万kW)超えを達成する可能性もある。補助決定プロジェクト、補助なしプロジェクトの着工が相次ぐため。下半期の新設急増を通じ、通年では35〜45GWに拡大する見通しという。工業和信息化部(工業情報化部)電子信息司と中国太陽光発電業協会からの情報として、経済参考報が26日付で伝えた。
太陽光発電機器の部材を巡っては、すでに業界大手による寡占が進行している。大手メーカーが増産投資を積極化する一方、複数の中小企業は大手企業の下請け業者となるか、または生産停止に追い込まれた。今年6月末までにポリシリコンメーカー6社が生産活動を相次ぎ休止している。
大手企業による集約が加速するとともに、下半期の各地で新規プロジェクトが着工される見込み。一部の部材は品薄になるとみられている。
中国の太陽光発電機器部材メーカーには、輸出増という追い風も吹いている。部材価格の低下が進んだことで、世界各地に投資ブームが到来した。太陽光発電機器部材の海外輸出額は上半期に100億米ドルの大台を突破。前年同期比31.7%増の106億1000万米ドル(約1兆1510億円)を記録した。主な輸出品目は、シリコンインゴット、シリコンウエハ、発電モジュールなど。うち発電モジュールは最多比率の9割超に達した。
国家能源局によれば、2018年に新設された太陽光発電システムの容量は中国全体で4426万kW。過去最多を更新した17年(前年比53.8%増の5306万kW)に次ぐ過去2番目の多さを記録した。うち、地面などに置く集中型電源で2330万kW(全体の52.6%)、建物屋上などに設ける分散型電源で2096万kWずつ増えている。
中国の再生可能エネルギー(再エネ)電源総設置容量は、18年末時点で原子力を除いて前年比12%増の7億2800万kWに拡大した。うち主力の水力は2.5%増の3億5200万kW、風力は12.4%増の1億8400万kW、太陽光は34%増の1億7400万kW、バイオマスは20.7%増の1781万kWに上る。太陽光は伸び率が最も高い。太陽光の設置容量は、集中型電源が1億2384万kW、分散型電源が5061万kWの内訳だった。中国全体の再エネ電源比率は38.3%に達し、前年比で1.7ポイント拡大している。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
太陽光発電機器の部材を巡っては、すでに業界大手による寡占が進行している。大手メーカーが増産投資を積極化する一方、複数の中小企業は大手企業の下請け業者となるか、または生産停止に追い込まれた。今年6月末までにポリシリコンメーカー6社が生産活動を相次ぎ休止している。
大手企業による集約が加速するとともに、下半期の各地で新規プロジェクトが着工される見込み。一部の部材は品薄になるとみられている。
中国の太陽光発電機器部材メーカーには、輸出増という追い風も吹いている。部材価格の低下が進んだことで、世界各地に投資ブームが到来した。太陽光発電機器部材の海外輸出額は上半期に100億米ドルの大台を突破。前年同期比31.7%増の106億1000万米ドル(約1兆1510億円)を記録した。主な輸出品目は、シリコンインゴット、シリコンウエハ、発電モジュールなど。うち発電モジュールは最多比率の9割超に達した。
国家能源局によれば、2018年に新設された太陽光発電システムの容量は中国全体で4426万kW。過去最多を更新した17年(前年比53.8%増の5306万kW)に次ぐ過去2番目の多さを記録した。うち、地面などに置く集中型電源で2330万kW(全体の52.6%)、建物屋上などに設ける分散型電源で2096万kWずつ増えている。
中国の再生可能エネルギー(再エネ)電源総設置容量は、18年末時点で原子力を除いて前年比12%増の7億2800万kWに拡大した。うち主力の水力は2.5%増の3億5200万kW、風力は12.4%増の1億8400万kW、太陽光は34%増の1億7400万kW、バイオマスは20.7%増の1781万kWに上る。太陽光は伸び率が最も高い。太陽光の設置容量は、集中型電源が1億2384万kW、分散型電源が5061万kWの内訳だった。中国全体の再エネ電源比率は38.3%に達し、前年比で1.7ポイント拡大している。
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