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  ニュース     2019/07/26 08:43

中国:「FCV」投資計画が相次ぐ、年初来で1000億元超過 無料記事

 中国に水素燃料電池車(FCV)分野向け投資ラッシュが訪れる見込みだ。今年に入り、中国重汽集団済南ソウ車(000951/SZ)、杭州長江汽車(Changjiangev)、長城汽車(601633/SH)、上海汽車集団(600104/SH)などの完成車メーカーがFCV投資を相次ぎ宣言。これらの規模は、総額で1000億人民元(約1兆5800円)を超えた。中小企業もFCV開発に積極的。2020年にはハイテク・スタートアップ企業向け株式市場「科創板」への新規上場が相次ぐとみられている。毎日経済新聞などが25日付で伝えた。
 政策的にも、中国は新エネルギー自動車(NEV)産業の成長を支援している。政府主導で設立された中国水素エネルギー連盟は6月26日、「中国水素エネルギー・燃料電池産業白書」を発表。2050年時点の中国FCV保有台数について、商用車で160万台(37%)に上るとの見方を示した。乗用車は14%を占めると分析している。そのうえで、水素産業の国内生産高が50年に10兆人民元に拡大するとの見通しを報告。一次エネルギーに占める水素構成比は約10%に達し、水素ガスの需要量は6000万トンに上ると予測した。
 一方、インフラ整備にも注力する必要があるものの、高額コストの負担が重しとなっている。1日当たり供給能力500キログラムの水素ステーションを建設する場合、その費用は従来型GSの3倍に相当する1200万人民元に上るためだ。技術開発、産業構造、基準制定の各方面でみても、電気自動車(EV)よりも遅れが目立っている。


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