中国で携帯電話機の出荷が引き続き低迷している。今年8月の国内出荷数は、前年同月比5.3％減の3087万5000台。3カ月連続のマイナス成長となった。ただ、下落率は前月の7.5％から2.2ポイント縮小している。工業情報化部の直属機関、中国信息通信研究院が11日に報告した。

　うちスマートフォンの出荷数は2.8％減の2959万5000台。こちらも3カ月連続のマイナス成長となった。第5世代（5G）サービス対応端末が投入される中、携帯電話機市場は4Gからの移行の過渡期に突入している。種類別では、2G端末の出荷数が117万7000台、3G端末が1000台、4G端末が2947万8000台、5G端末が21万9000台。同月の統計から初めて、5G端末の出荷データが公表された。

　ブランド別では、国産ブランド携帯電話機の出荷数が4.3％減の2895万7000台（構成比93.8％）だった。また、8月は新たに45モデルが発売されたが、その数は前年同期から18.2％減少している。45モデルのうち、2G端末が9種、4G端末が32種、5G端末が4種。5G端末の発売モデル数は前月と同水準だった。

　1〜8月の累計では、携帯電話機全体の出荷数が5.5％減の2億5100万台。うちスマホが4.0％減の2億4000万台で推移している。


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