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  ニュース     2019/07/24 08:45

中国:食用ザリガニ3割値下がり、供給増で「大衆食」に 無料記事

 各地で増産が進むなか、中国の食用アメリカザリガニ相場が軟調に推移している。「小龍蝦の郷」と呼ばれる一大産地の湖北省潜江市でも価格は低迷。500グラム当たり取引価格は、主力品種で前年同期の24人民元から7月15日の17人民元(約267円)に3割低下している。中国政府系メディアが23日付で伝えた。
 値下がりを受けて、各地の飲食店で価格を見直す動きがでている。武漢市内のある飲食店では、1人前1250グラムの値段を15%引き下げ。提供価格を168人民元に修正した。
 中国のザリガニ市場には、このところ落ち着きが見られる。当初は珍品として重視され、その後は流行に乗って消費が激増したものの、供給量の拡大に伴って需給バランスが均衡化してきたためだ。今後は「大衆食」に転じるだろう。
 ザリガニは季節的な食材。主産地で大量出荷が始まる毎年5月に価格が急落する傾向がみられる。一方、需要のピークは夏場に到来。気温の上昇する7〜8月にかけて、特に消費が盛り上がる。さらに2018年は6月14日から7月15日にかけて行われたサッカー・ワールドカップ(W杯)ロシア大会による特需も生じた。鍋料理の味付けは、花椒と唐辛子を用いた「麻辣」が定番。スポーツ中継を観戦し、ビールを飲みながら消費するライフスタイルが広がった。
 流行当初の17年時点では、湖北省の生産シェアが56%に達し、安徽省、湖南省、江蘇省はそろって1割強を出荷。消費の急増を踏まえ、その後は中国各地で増産が進められた経緯がある。
 中国水産学会が発表した「小龍蝦産業発展報告(2018)」によれば、17年のザリガニ産業生産額は前年比83.15%増の2685億人民元(約4兆2210億円)に膨らんだ。内訳は、養殖産業が485億人民元、加工産業が200億人民元、飲食をはじめとするサービス産業が2000億人民元となっている。
 アメリカザリガニの原産地は北米。食用に輸入した日本を経由し、中国に持ち込まれた。


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