中国で工業セキュリティー産業が急成長している。国家工業情報セキュリティー産業発展連盟がこのほど発表したリポートによると、2019年の工業関連情報セキュリティー産業の市場規模は、93億9100万人民元（約1470億円）に達し、前年比で19.23％増加する見通しだ。経済日報が24日付で伝えた。
　中国当局が工業の情報化、自動化、インターネット技術導入を促進する一方で、外部からのサイバー攻撃を防ぐため、情報セキュリティー対策の重要性も増してきた。中国ネットセキュリティー大手の三六零安全科技（360）は、「スマートテレビやスマートスピーカーなどを含め、2020年には世界で500億台以上の設備がネットに接続される状況となり、サイバー攻撃の対象となり得る」と警告している。
　国家工業情報セキュリティー発展研究センターなどが主導し、国家工業情報セキュリティー産業発展連盟は2017年に国有大手工業企業などが参加する形で発足。工業分野の情報セキュリティー強化を目標に掲げている。



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