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  ニュース     2019/08/05 08:39

中国:主要NEV8社の上期販売、19年目標5割に未達 無料記事

 中国の新エネルギー車(NEV)販売が足もとで失速している。新車市場全体の落ち込みに加え、NEV購入補助金の減額政策が逆風だ。比較的高い販売伸び率を維持しているものの、企業個別でみると、年初販売目標の進ちょくは緩慢。NEVメーカー主要8社の上半期実績は、年初目標達成率がいずれも50%に届いていない。盖世汽車などが2日付で伝えた。
 同8社中で最も高かった江淮新能源汽車でも、達成率は48%にとどまっている。上期に3万9000台を販売した。長安新能源と上汽新能源が各40%で続き、以下、比亜迪(BYD:1211/HK)の34.7%、広汽新能源の30.0%、北汽新能源の29.6%、欧拉(KULLA:長城汽車のEVブランド)の27.0%、奇瑞新能源の26.8%などとなっている。通年目標の達成に向けて、各社は下半期にアクセルをかける構えだ。
 中国汽車工業協会によると、上半期の中国NEV販売は、前年同期比49.6%増の62万台どまり。年初予想160万台の37.6%にとどまった。しかも、年間目標達成率がNEV業界平均水準を超えた企業は8社中のわずか3社。NEV販売市場の厳しい情勢が反映された。
 中国の新車販売は苦戦している。中国汽車工業協会は7月10日、今年6月の新車販売台数が前年同月比9.6%減の205万6000台に縮小したと発表した。マイナス成長は12カ月連続。生産台数も17.3%減の189万5000台に下向いている。1〜6月の累計では、全体の販売台数が前年同期比12.4%減の1232万3000台。うち乗用車が14.0%減の1012万7000台、商用車が4.1%減の219万6000台に縮小している。生産台数は全体で13.7%減の1213万2000台だった。


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