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  ニュース     2019/09/11 18:59

ICファウンドリ世界大手5社、合算シェア88.3%に拡大 無料記事

 世界のICファウンドリ業界でトップ5社集団が存在感を一段と強めている。うち3社は台湾2社、中国1社だ。投資余力が大きく、受託生産能力が高いだけに、受注が集中。ファウンドリ世界市場のシェアは合算で9割近くを占めている。 DRAMeXchangeが11日に伝えた。

 最大手の台湾積体電路製造(TSMC:2330/TW)と2位の韓国サムスン電子(005930/KS)は、最先端の製造技術で他社を圧倒している。回路線幅7ナノメートル(nm)の超微細工程による製造サービスを提供。その他の製造プロセスも活用し、世界IC大手からの受注を積み上げてきた。

 3〜5位は、米国のグローバルファウンドリーズ(GF)、台湾の聯華電子(UMC:2303/TW)、中国の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)で推移している。GFは2018年末、7nm製造プロセスの技術開発を中止。12nmと14nmを主力としている。UMCの主力は28nm。14nm製造プロセスを投入したものの、今年第2四半期は売り上げに貢献していない。12nm以下の製造プロセスは開発計画を一時休止した。中国政府の強力な支援を受けるSMICも、14nm製造プロセスを開発済み。早ければ今年第4四半期にも売り上げに貢献する見込みだ。

 大手5社のファウンドリ世界市場シェアは、今年第3四半期の推定で88.3%。前年同期と比較し、0.5ポイント上昇する見通しという。19年第3四半期の世界市場シェアは、TSMCが50.5%(前年同期比↑1.2ポイント)、サムスン電子が18.5%(↑0.2ポイント)、GFが8.3%(↓0.8ポイント)、UMCが6.7%(↓0.6ポイント)、SMICが4.4%(↓0.4ポイント)で推移すると予想された。その他メーカーは合算でも11.7%に過ぎない。


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