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  ニュース     2020/07/15 18:59

テンセントが仏ゲーム開発「Voodoo」出資か、海外投資を加速 無料記事

 中国のインターネットサービス最大手、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)がフランスのモバイルゲーム開発会社「Voodoo(ブードゥー)」への出資を検討しているもようだ。最大で5億ユーロ(約610億円)を投じ、株式20〜25%の取得を目指す。ただ、テンセント以外にも出資に関心を示している企業があるため、必ずしも取引が成立するとは限らないという。外電が14日、消息筋情報として伝えた。
 報道によると、ブードゥーの企業価値は15億ユーロ超。テンセントのほかにも仏Ubisoft(ユービーアイソフト)、米Zynga(ジンガ)といった同業会社がブードゥーへの投資に関心を示している。
 2013年設立のブードゥーは、フランスを拠点にモバイルゲームの開発、配信を手がける。基本プレイ無料のカジュアルゲームが中心で、ペイントボールを動かして迷路を塗りつぶしていく「Roller Splat!」などが代表作だ。
 テンセントはゲーム事業への投資を継続。これまでに米国のアクティビジョン・ブリザード、ライアットゲームズ、エピック・ゲームズに出資したほか、2016年10月にはフィンランドのスーパーセルを傘下に収めた。18年2月には、中国の盛大遊戯(シャンダゲームズ)に戦略投資したことが明らかになっている。
 テンセントはネット・モバイル関連の付加価値サービス、ネット広告、Eコマースを収益の柱とする。看板商品のIM「QQ」で築いた膨大な顧客基盤とブランド力を背景に、SNS、ミニブログ、オンラインゲームなど次々と新分野を開拓してきた。足元では、スマホ向けメッセージアプリ「微信(ウィーチャット)」の利用者が12億人を突破。同サービスを基盤に、各事業の収益を伸ばしている。


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