サイバー空間に会場を移した大規模貿易展示会が15日、オンライン上で開幕した。春季の「第127回 中国輸出入商品交易会（広州交易会）」は、24日まで10日間の日程で開催される。新商品の発表会は約60回開催される予定だ。

　セッティングされるバーチャル会場は、「展示・企業マッチング」、「越境電子商取引（EC）」、「ライブコマース」の3カ所専門エリアが設置される。法人向け「B2B」が取引の主体で、一部は消費者向け「B2C」取引の場ともなった。ただ、世界経済の後退が避けられない今年は、広州交易会のバイヤー数が伸び悩む可能性がある。

　1957年から始動した広州交易会は、毎年の春と秋に開かれる中国最大の商談会。中国企業が海外バイヤーと結ぶ契約の規模は、中国の向こう半年間の輸出動向を示す先行指標とされる。2019年11月に開かれた前回の秋季「広州交易会」では、総額2070億9000万人民元（約3兆1300億円）相当の契約が交わされた。214カ国・地域から、内外のバイヤー18万6015人が会場を訪れている。


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