インターネットとその関連サービス事業を手掛ける中国企業の成長が急減速している。一定規模を超えるインターネット・関連企業は、今年第1四半期に合計2153億人民元（約3兆2700億円）を売り上げだ。前年同期と比べた伸びは11.8ポイント低下し、1.5％にまで鈍化。営業利益はマイナス成長に転落し、前年同期比24.9％減の184億4000万人民元に落ち込んでいる。工業和信息化部（工業情報化部）が4月29日に報告した。

　このうち情報サービス（音楽配信、動画配信、図書配信、オンラインゲーム、ニュース配信などのコンテンツ）の売上高は、11.1％増の1466億人民元（全体の68.1％）に拡大している。動画配信やオンラインゲームで伸びが目立った。

　これら企業の所在地は、北京市、広東省、上海市、浙江省、福建省の順に多い。上位5エリアで全体の86.6％（1661億人民元）を占めた。

　昨年は2ケタ成長を達成している。ネット関連企業の2019年売上高は、前年同期比21.4％増の総額1兆2061億人民元に達した。営業利益は16.9％増の1024億人民元。伸びは前年比で13.1ポイント加速した。これらのネット関連企業は、研究開発（R&D）能力を急ピッチに高めている。R&D支出は23.1％増の535億人民元に上り、伸びは前年比で4.1％加速した。


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