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  ニュース     2020/09/03 18:59

中国オンライン学習のGSXテックエデュ、粉飾会計疑惑が浮上 無料記事

 2日のNY株式市場では、中国オンライン学習サービスの跟誰学(GSXテックエデュ:GSX/NYSE)が前日比12.05%安の83.28米ドルと急反落して取引を終えた。会計の粉飾疑惑が強まったことが警戒されている。

 同社はこの日の決算発表に合わせ、米証券取引委員会(SEC)の調査を受けていることを公表した。今年2月から7月にかけて、多数の空売り業者が同社に関するレポートを発表したことを受けたものという。SECから2017年1月1日以降の財務データ・営業記録の作成・提出を要求されている。調査結果の発表される時期や内容に関しては、予想できないと述べた。

 また、会社側はSECから連絡を受ける前、すでに外部の専門アドバイザーに同レポートの指摘事項に対する内部調査を依頼したことも明らかにした。同調査は進行中という。中国メディアによると、沈楠・最高経営責任者(CEO)は2日夜の電話会議で、「一部投資家の予想とはおそらく異なるだろうが、ある程度、われわれは(SEC)の調査を歓迎している。われわれも調査結果が待ち遠しい」と強気のコメントを残した。

 この日発表された第2四半期(4〜6月)決算は、売上高が前年同期比4.66倍の16億5031万人民元(2億3358万米ドル)に膨らむなか、純利益が143.39%増の1862万人民元に伸びるという結果。売上高は市場予想(約16億500万人民元)をやや上回った。有料コースの入会者数が331.7%増の156万7000件(うちK-12オンラインコースの入会者数が366.0%増の149万6000件)に膨らんだことが寄与した格好だが、米現地メディアによると、SECの調査を開示したことで、これら業績データに疑惑の目を向ける投資家が出てくる恐れがあるという。

 米上場の中国企業を巡っては、今年に入り、会計スキャンダルが頻発。上場廃止に追い込まれた新興コーヒーチェーンのラッキンコーヒー(瑞幸コーヒー)に始まり、百度(バイドゥ:BIDU/NASDAQ)傘下の動画配信サービス企業、愛奇芸(iQiyi:IQ/NASDAQ)も8月13日、SECの調査を受けていることを公表したばかりだ。


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