新型コロナウイルス感染拡大の発端となった湖北省武漢市で、4月8日の封鎖解除に向け準備が始まった。当局は市内全域で清掃と消毒作業を進めている。ただ武漢の住民によると、団地は封鎖状態で、当局はまだ65歳以上の高齢者の外出を禁止している。複数メディアが伝えた。

　中国工程院の専門家である李蘭娟氏は3月30日、中国中央電視台（CCTV）の取材に対し、「武漢の感染拡大は基本的に抑えられた」とコメント。ただ、引き続き緊張を緩めず、感染者を素早く発見し、その周辺での感染拡大防止に取り組む必要があると指摘した。

　武漢市民によると、当局はなお警戒態勢で、路線バスや地下鉄はしばらく全面復旧しない見通し。高齢者の外出禁止が続いているほか、職場復帰も一部の職種に限られているという。

　一方、武漢市では病院62カ所が通常診療を再開。ほか60カ所が外来、53カ所が救急にそれぞれ限定して診療を始めた。武漢市以外ではほぼ、すべての病院が通常診療を再開している。


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