中国の中堅自動車メーカー、広州汽車集団（2238/HK）の曽慶洪董事長は16日、2020年の新車販売について、年初に設定した目標値を下方修正すると表明した。当初は「前年比8％増」を目指していたが、「約3％増」に引き下げる方針。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、2月に生産・販売が大きく停滞したことを反映させている。香港メディアが伝えた、

　曽董事長によると、グループ傘下企業の操業再開率は現時点で約60％にとどまる。同社は感染の中心地とされる湖北省に約180社に上るサプライヤーを擁しており、これが早期再稼働の足かせになっているという。

　同社の19年新車販売は、前年比4.0％減の206万2160台。マイナス成長に転じ、自社目標（前年比8％以上の伸びを目指す）を下回っている。生産台数も7.8％減の202万3814台に縮小した。

　広州汽車集団はグループ全体で国内シェア5位。年産能力は19年6月末時点で250万3000台に上る。乗用車の生産は、主として広汽豊田、広汽本田を通じて展開。同じく折半出資の広汽日野、広汽三菱も運営する。新技術で提携を加速中。17年末、デンソー（6902/東証）、科大訊飛（002230/SZ）との提携を相次いで発表した。新エネ車や自動運転などの技術開発で協力する。


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