日本の金融機関大手が中国の大学発スタートアップの成長支援に乗り出す。三菱UFJ銀行の中国現地法人であるMUFGバンク（中国）は8日、北京大学傘下の北京北大科学技術園有限公司及び北京天公瑞豊科技有限公司（北京大学サイエンスパーク）と、清華大学傘下の啓迪控股股フン有限公司（Tus-Holdings）との間で、日中スタートアップ協働・提携等に関する戦略的協力協議書（MOU）をそれぞれ締結した。北京大学サイエンスパークとMOUを締結するのは外資銀行としては初めて。

両社は中国スタートアップ企業の成長・発展を推進する中核組織として、それぞれ1992年、1994年に設立された。スタートアップ企業の財務・税務・海外事業展開等を含めた事業サポートや、政府や投資家とのマッチングおよびファンドを通じた資金調達の支援等を行っている。

MOUの締結を通じて、両社が支援するスタートアップ企業と、同行の顧客との相互交流を深めるとともに、同行の持つ高度な金融サービスやグローバルなネットワークを結びつけることで、技術・業務提携、資本戦略提携、海外進出などの支援を図る。同スキームではAI、画像認識、ロボティクス、IOT、新材料等などの分野で18件の日系企業とのマッチング実績があるほか、両大学グループより農業分野や精密機械分野の連携依頼が寄せられている。


内容についてのお問い合わせは＜info@ashuir.com＞まで。