春節（旧正月）連休を前に資金需要が高まる中、中国人民銀行（中央銀行）が市場への流動性供給を拡大している。人民銀は17日、リバースレポ取引を通じて市場に2000億人民元を供給。連日で大規模な資金供給を継続しており、リバースレポ、中期流動性ファシリティ（MLF）を合わせた今週の資金供給は満期到来分との差し引きで9000億人民元（約14兆円））と過去最高を記録した。複数メディアが伝えた。

　米国との貿易摩擦などを背景に景気の減速懸念が強まる中、人民銀は昨年、緩和的な金融政策スタンスをとった。複数回にわたって預金準備率を引き下げ、同準備率は大手行で12.5％まで低下している。また、人民銀が16日に発表した統計データによると、19年の人民元建て新規融資は累計16兆8100億人民元と過去最高規模に達した。マネーサプライM2の伸びは12月末に前年同期比8.7％と、約2年ぶりの高水準を記録している。


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