砂漠が観光名所の一つになっている中国北西部の甘粛省敦煌市で、一人の警察官が注目を集めている。この警察官は、観光客が砂漠に落としたスマートフォンを見つける“名人”。1年間で100台以上を探し出した実績があるという。北京青年報が11月29日付で伝えた。

　警察官の許さんが勤務するのは、広大な砂漠が人気の鳴沙山・月牙泉観光エリア。観光シーズンの7〜10月にスマホの落し物が多く、ピーク時には数百台の紛失届が出されるという。

　許さんのスマホの探し方は、落とし主が行った場所など情報を詳しく聴取し、実際にそのエリアの砂を掘って地道に探すというものだ。観光客が現地にいる間に見つけ出せる確率は1〜2割程度で、観光客が帰ったあとに見つけて送り届けるケースも少なくない。

　許さんがここに派遣されて今年で6年。「落としたスマホが戻ってきて観光客が喜ぶ姿を見るのが、私にとって何よりもうれしい」と話している。


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