香港で新型コロナウイルス「第3波」への警戒感が高まっている。9日には、域内での新規感染者が34人に達し、その数は過去5日間で65人に達した。輸入症例も含む新規感染者数は9日に42人となり、1日当たりの感染者数としては4月初め以来の大きさとなっている。こうした中、香港政府は9日、飲食店での同席制限（1テーブル当たり最大8人）を復活させるとともに、入店人数を座席数の60％未満に抑えるよう求めた。新措置は11〜24日まで2週間実施される。複数メディアが伝えた。
　このほか、テーブル間の距離制限（1.5メートル以上）などの措置も継続。また、バーやパブといった感染リスクの高い場所については、60％未満の入店人数制限を設けるほか、同席制限を8→4人に厳格化する。
　一方、「51人以上」の集まりを禁止する集会禁止令については、現行のままで継続する方針。同禁止令はこれまで7回延長され、最新の期限は今月16日までとなっている。
　香港では3月中旬に新型コロナ「第2波」が到来し、同月29日には新規感染者が過去最高の82人を記録。4月下旬のピークアウトを受け、集会禁止令や飲食店規制が徐々に緩和されたが、足元では再び感染者数が増加している。


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