新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受けて、中国国内の物流企業や航空会社は、供給不足が深刻なマスクなど衛生用品、救援物資の輸送を強化している。ウイルス拡散防止のため、全国各地の高速道路などで通行規制が敷かれる中、航空機が輸送の要となっている。中華工商網が5日付で伝えた。

　宅配大手の順豊速運は1月23日以降、武漢向けの物資輸送を優先的に行っている。同社の専用航空2機を投入した医療物資輸送量はすでに数十トンに上る。

　また、貨物輸送の円通航空は1月31日だけでベトナムのホーチミン、韓国ソウルと重慶市をそれぞれ結ぶ貨物便で、計17トンのマスクなど救援物資を輸送した。物資は中国国内で需要が大きい地域に届けられた。


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