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  ニュース     2020/05/11 18:59

中国:4月の車ディーラー在庫係数、2.68→1.76に改善 無料記事

 中国の新車販売市場で、ディーラー在庫の指標が足もとで低下(=改善)している。2020年4月の「自動車ディーラー総合在庫係数」は1.76。3月の2.68から34.3%、前年同期の2.00から12.0%ずつ改善し、「警戒解除ライン」とされる1.50に近づいた。メーカーが生産を完全停止しても、各ディーラーが在庫を消化するまでに1.76カ月要することを示す。中国汽車業界流通協会が13日に報告した。
 形態別の自動車ディーラー総合在庫係数も、そろって改善している。高級車・輸入ブランドが1.33(前月比↓47.0%)、合資ブランドが1.83(↓33.9%)、自主ブランドが2.31(↓10.8%)で推移している。
 2〜3月にかけた大幅減少の反動で、4月の新車販売は前年同期並みに戻りつつある。新型コロナウイルスの感染拡大も基本的に抑えられた。ただ、5〜6月に関しては、消費が徐々に減退する可能性があると警戒感を示している。政府に対し、市場のテコ入れ策を導入するよう呼びかける立場だ。車ディーラーに対しては、オンライン販売の強化を通じた在庫の圧縮に取り組むよう提案しているという。
 在庫係数は、期末在庫量と当期販売量の倍率を表したもの。数値が大きければ大きいほど、ディーラーの在庫圧力が強まっていることを映す。国際的な指標に基づけば、在庫係数が0.8〜1.2の水準にあれば適正。1.5を上回ると警戒ゾーンに入る。さらに2.5を超えると、ディーラーの経営リスクが非常に高まっている状態にあるとされる。 



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