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  ニュース     2020/02/19 18:59

中国:1月新車販売18%縮小、春節で営業日減=汽車工業協会 無料記事

 中国汽車工業協会が重点企業グループのデータをまとめた概算集計によると、今年1月の国内新車販売は前年同月比18.0%減の194万1000台に縮小した。マイナス成長は19カ月連続。生産も24.6%減の178万3000台に落ち込んでいる。前月比では、販売が27.0%減、生産が33.5%減となった。

 生産・販売台数の減少について同協会は、営業日の減少が主因と説明。今年は1月に春節(旧正月)があったため、営業日が17日と前年に比べて5日少なかった。一方、1月20日以降に新型肺炎の影響が出始めたが、春節連休が近かったこともあり、1月のデータに対する影響は限定的だったと説明している。

 車種別では、乗用車の販売台数が前年同月比20.2%減の161万4000台(前月比27.1%減)、生産台数が27.6%減の144万4000台(同33.9%減)。商用車は販売台数が5.7%減の32万6000台(同26.7%減)、生産台数が7.8%減の34万1000台(同31.4%減)だった。

 一方、新エネルギー車の販売台数は前年同月比54.4%減の4万4000台。うち乗用車が54.5%減の3万9000台、商用車が51.7%減の5000台だった。全体の生産台数は55.4%減の4万台。電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車(PHV)の内訳は明らかにしていない。

 日本主要メーカーの販売も振るわない。トヨタが前年同月比1.2%減の14万5300台、日産が11.8%減の11万8143台、マツダが8.2%減の2万963台に下向いた。ホンダは18日時点で未公表となっている。

 国別では、中国自主ブランド乗用車の苦戦が続く。全国乗用車市場信息聯席会のデータによると、中国自主ブランド乗用車の販売台数(小売)はマイクロバスを除く狭義乗用車ベースで、1月に前年同月比29.5%減の61万2423台とマイナス成長が続いた。乗用車販売全体に占める比率は35.6%(前月は39.8%)。海外ブランド乗用車も軒並み減少し、首位のドイツ系が5.6%減の45万2856台、シェアが26.3%(同25.2%)となった。2位の日系も0.3%減の40万3772台に縮んだが、減少率は最も小幅。シェアは23.5%(同20.9%)だった。3位以下は、米系が30.4%減の14万5224台、韓国系が44.2%減の8万7230台、仏系が75.9%減の5170台で、市場シェアはそれぞれ8.4%(同6.9%)、5.1%(同5.2%)、0.3%(同0.6%)だった。

 今後の見通しについて中国汽車工業協会は、新型コロナウイルス肺炎による影響を懸念。その影響は2002〜03年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)よりも大きいとの見方を示した。自動車の購買意欲、購買力が短期内に大きく低下するほか、生産や輸出への影響、中小企業の資金繰り悪化などが懸念されるとしている。短期的に大きな影響が出るほか、2020年を通じても自動車業況は楽観できないと指摘した。


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