科学技術部生物センターの孫燕栄副主任は17日、抗マラリア薬の「リン酸クロロキン」が新型コロナウイルスの治療に有効との見解を発表した。100人余りの患者に臨床試験で使用したところ、深刻な副作用が出たケースはないという。今後、臨床試験の適用範囲を広げていく考えだ。経済日報が18日付で伝えた。

　同センターによると、北京や広東など10カ所以上の病院で、リン酸クロロキンを新型コロナ肺炎の治療に使った場合の安全性と有効性の評価が行われた。その結果、重症化率、解熱、ウイルス陰性化などの一連の指標で効果が確認されたという。

　これとは別に、中医薬の「清肺排毒湯」の臨床結果についても、全701例のうち130例で退院、68例で症状改善といった成果を得た。一方、肺炎治癒者の血漿を使った治療法については、血漿だけを取り出すため、副作用などの心配はないと説明している。


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