中国の自動車貨物輸送量は速報ベースで、2020年1〜5月に前年同期比12.0％減の112億3672万トンに縮小した。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、各地で都市封鎖や交通規制が実施された影響が出ている。全国31省・自治区・直轄市のうち、2省市がプラス成長に転じたものの、残り29省市区で前年割れが続いた。ただ、全体の減少率は1〜4月の15.9％から縮小している。交通運輸部が22日発表した。
　減少率は湖北省が77.9％で最大。同省は新型コロナ感染拡大の中心地となった武漢市を省都とする。以下、新疆ウイグル自治区の38.0％、青海省の23.8％、河北省の23.7％、黒竜江省の23.7％、山西省の21.1％、上海市の20.1％が続いた。一方、重慶市が1.1％、貴州省が1.2％ずつ増加している。
　1〜5月の自動車旅客数は、前年同期比57.3％減の23億4474万人に縮小。減少率は1〜4月の59.2％からやや縮小した。31省・自治区・直轄市すべてで減少し、うち山東省が76.1％減と最大の下げを記録。河北省（↓75.2％）、湖北省（↓73.9％）、貴州省（↓72.3％）、上海市（↓70.8％）、海南省（↓70.2％）も大きく落ち込んだ。
　1〜5月の道路建設投資額（実行ベース）は、前年同期比1.0％増の7182億9609万人民元（約10兆8368億円）。1〜4月の9.2％減からプラス成長に転じている。内訳は東部が4.5％増の2644億9883万人民元、中部が13.5％減の1250億581万人民元、西部が4.8％増の3287億9145万人民元だった。


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