通信キャリア最大手の中国移動（チャイナ・モバイル：941/HK）が通信機器向け電池の大量調達に乗り出した。同社は4日、定格電圧3.2ボルトのリン酸鉄リチウムイオン電池（LiFe電池）を大量購入すると通知。入札を通じ、総容量ベース6億102万アンペアワット（Ah）を25億800万人民元（約388億円）以下で取得すると発表した。1年分の使用量となる。

　LiFe電池は正極材料にリン酸鉄リチウムを使う二次電池。中国移動は国内携帯シェアが5割超に達し、通信業界で同業他社を圧倒する。契約ユーザー数は9億人を超え、世界最多を誇る。2009年1月に国産規格（TD-SCDMA）の3G免許、13年12月にTD-LTE規格の4G免許を取得した。19年6月には、同業2社と同じタイミングで5G免許を獲得。5G分野では、NTTドコモ、韓国KTなどと協力関係にある。


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