家電の分野でも、インターネット通販の快進撃が目立っている。新型コロナウイルスの感染が響くなか今年上半期の小売販売は低迷したものの、ネット通販に限ってはプラス成長を確保した。小売販売全体に占める比率も上昇が続いている。中国電子信息産業発展研究院が27日に発表した「2020年上半年中国家電市場報告」で明らかにされた。
　今年上半期の家電小売販売額は、中国全体で前年同期比14.13％減の3690億人民元（約5兆5600億円）に落ち込んでいる。ただ4〜6月にかけた第2四半期に関しては、前年同期比2.64％増とプラス成長に回帰した。第1四半期（1204億人民元）の2倍以上に相当する2486億人民元を売り上げている。
　なかでもネット通販の成長が際立つ。ネット通販を介した今年上半期の小売販売額は、前年同期比7.23％増の1913億人民元（約2兆8800億円）に積み上がった。家電小売販売額全体に占める比率は、過半の51.84％にまで上昇している。ネット通販比率が50％を超えた分野は、図書類、3C (コンピューター、通信、コンシューマーエレクトロニクス) 機器に続く3例目となった。　
　家電のネット通販サイトでは、京東商城、蘇寧、天猫がトップ3を固めている。最大手の京東商城は、今年上半期の家電ネット通販販売額シェアが2019年末比で6ポイント高い28.86％にまで拡大した。これに2位の蘇寧、3位の天猫が続いている。


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