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  ニュース     2020/03/25 18:59

中国「高級車」相次ぎ値下げ、コロナ対策のマイカー需要取り込み 無料記事

 中国高級車ディーラーが販売促進キャンペーンを強化している。新型コロナウイルス流行を機に、マイカー購入を前向きに検討する消費者が増えるなか、今回の特需を確実に取り込もうと大幅値下げに打って出る店舗が続出した。一汽大衆汽車(第一汽車集団と独フォルクスワーゲンの合弁)生産のアウディ車を扱う北京市内ディーラーは、「Q5L」と「A6L」の2シリーズについて22%値引きを実施。客足が戻りつつある週末に1日十数台を売るなど、早速効果を上げているという。毎日経済新聞が24日付で伝えた。

 このほか北京市内では、メルセデスベンツディーラーも「GLC」シリーズを8万人民元(約126万円)、「Cシリーズ」を6万人民元の幅でそれぞれ値下げ。BMWディーラーも「X3」全シリーズについて、5万人民元の優待を用意した。すでにBMWはこれ以前も値下げしたが、新型コロナの異常事態で経営圧力が高まったディーラーがメーカー側に追加を要請。一部車種の値下げ承認を取り付けたという。

 毎日経済新聞と騰訊汽車が共同でまとめた「2020自動車購入規制都市の消費傾向調査報告」によれば、新型コロナ流行を背景に、回答者の半数が主要移動手段として「自動車」を選択した。また感染予防の観点からも、5割を超す回答者が「車購入を検討し始めた」と答えた。購入時期については、うち4割が「半年以内」、3割が「1年以内」を選択している。

 新型コロナの新規感染が抑制に向かうにつれて、中国自動車市場は緩やかながらも回復基調を取り戻しつつある。乗用車市場信息聯席会によれば、3月第2週(9〜15日)の国内乗用車小売台数は日間平均2万1700台と、前週(1〜8日)比で30.18%増加した。前年同月比では44%減少したものの、落ち込み幅は前週の50%から縮小している。

 乗用車市場信息聯席会の崔東樹・秘書長は、「車企業の操業再開・稼働率が高まるにつれて、車マーケットは右肩上がりに復調していくだろう」と楽観した。


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