海南省（海南島）の消費喚起と観光振興に向けて、中国財政部、税関総署、税務総局は6月29日、同省から中国国内の省外に移動する人を対象として免税で買い物ができる枠を拡大すると発表した。7月1日から適用した。毎日経済新聞が2日付で伝えた。

　対象となるのは、海南本島から列車、飛行機、船で省外に移動するためのチケットをすでに購入している16歳以上の中国人（海南省民含む）と外国人。購入限度額は従来の「1人年間3万人民元（約45万6000円）まで」から10万人民元（約152万1000円）までに引き上げ、「1回当たり8000人民元まで」の制限は撤廃した。

　また対象品目はこれまでの38種から45種に増やし、スマートフォンやタブレット端末、酒、茶葉なども新たに加えた。一部の免税品目には購入可能な量の制限を設け、スマホは1回当たり4台までとした。

　ある免税店では米アップルのスマホ「iPhone 11 Pro Max（512GB版）」を1万210人民元（約15万5000円）で販売。アップル公式ストアでの販売価格（1万2699人民元）からほぼ2割引きとしている。


内容についてのお問い合わせは＜info@ashuir.com＞まで。