中国が自動車排ガス基準を厳格化する。設計総重量3.5トン以下の乗用車と商用車を対象に、今年7月1日から全国範囲で新基準「国6」を適用させると正式通知。同日から現行基準である「国5」適用車の生産を禁止した。輸入業務に関しても、「国6」基準の到達を求める。ただ、新型コロナウイルスによる自動車業界への影響にも配慮。販売に関しては、6カ月の過渡期を設ける。生態環境部、工業和信息化部（工業情報化部）など政府関連部門がこのほど、「軽型汽車国六排ガス標準実施調整に関する要求公告」として通知した。
　7月1日以前に生産、輸入された国5適応車に対し、6カ月間の販売猶予期間を設けた。これにより、すでに「国6」を先行導入した北京や上海など16省・直轄市を除き、未導入エリア（遼寧、吉林、黒竜江、福建、江西、湖北、湖南、広州、貴州、雲南、チベット、甘粛、青海、寧夏回族、新彊ウイグルなどの全エリアに加え、山西、内モンゴル、四川、陝西などの一部エリア）で年内の「国5」基準対応車の販売・車両登録が認められる。
　さらに、国6排ガス基準の粒子数(PN規制値）についても、「6.0×1012個/km」の要求値に到達するまでの移行期間を延長。従来の「2020年7月1日まで」から「2021年1月1日まで」に6カ月調整した。


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