中国の製造業分野にシェアリングモデルが持ち込まれる。工業和信息化部（工業情報化部）は10月29日、「新業態の共享製造モデルを推進することで製造業の質的発展を加速するための指導意見」を公布。2022年をめどに、業界で影響力の大きい「共享製造（シェアリング製造）」プラットフォームを20分野で育成する国家戦略を打ち出した。
　25年までにシェアリング製造モデルを幅広く普及させるよう求めている。資源のデジタル化レベルを引き上げることで、製造業の質的向上を実現する狙い。5G、人工知能（AI）、インダストリアルIoT、ビッグデータなどの新技術を導入し、製造業のグレードアップを加速する。
　すでに中国では、機械加工、電子機器、紡織・アパレル、計測機器、インダストリアルデザイン、検査・計測、物流倉庫などの各分野でシェアリングモデルが誕生。新たな業態やビジネスを生んでいる。
　国家信息中心（国家情報センター）が発表した「中国シェアリング経済発展報告」によれば、18年の中国シェアリング製造・市場規模は、前年比97.5％増の8236億人民元（約12兆6200億円）にまで膨らんだ。これらの関連企業に対する投融資は、総額で494.1％の高い伸びを記録したという。


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