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  ニュース     2020/09/14 19:14

中国:8月新車販売11.6%増、5カ月連続プラス成長=汽車工業協会 無料記事

【亜州ビジネス編集部】 中国汽車工業協会は10日、今年8月の新車販売台数が前年同月比11.6%増の218万6000台に伸びたと発表した。増加率は前月の16.4%から鈍化したものの、5カ月連続でプラス成長を維持している。生産台数は6.3%増の211万9000台。前月比では、販売が3.5%増、生産が3.7%減で推移している。

 車種別では、乗用車の販売台数が前年同月比6.0%増の175万5000台(前月比5.4%増)、生産台数が0.1%減の169万4000台(同2.0%減)。商用車は販売台数が41.6%増の43万1000台(同3.5%減)、生産台数が42.8%増の42万5000台(同10.0%減)となった。商用車の販売台数は、8月としては過去最多を記録している。

 セダンのモデル別では、「シルフィ」、「ラヴィーダ」、「エクセル」、「サジター」、「ボーラ」、「カローラ」、「シビック」、「エムグランド」、「レビン」、「アコード」が順にトップ10を占めた。これら10モデルの販売台数は29万7000台となり、セダン車全体の36.16%を占めている。各モデルの販売台数は明らかにされていない。

 また、新エネルギー車は2カ月連続でプラス成長を維持。8月の販売台数は前年同月比25.8%増の10万9000台に伸び、同月の過去最多記録を更新している。内訳は電気自動車(EV)が25.6%増の8万8000台、プラグインハイブリッド車(PHV)が26.1%増の2万1000台、燃料電池車が536.8%増の121台。新エネ車全体の生産台数は10万6000台で、前年同月を17.7%上回った。

 日本主要メーカーは増減まちまち。8月の販売台数は、トヨタが前年同月比27.2%増の16万4400台、ホンダが19.7%増の14万8636台に伸びる半面、日産が2.4%減の12万6592台、マツダが2.3%減の1万7327台に縮んだ。日産、マツダは5カ月ぶりのマイナス成長となっている。

 一方、完成車の輸出台数は、8月に前年同月比19.7%減の7万1000台とマイナス成長が持続。うち乗用車が18.7%減の5万4000台、商用車が22.7%減の1万8000台となった。

 1〜8月の累計では、全体の販売台数が前年同期比9.7%減の1455万1000台。うち乗用車が15.4%減の1128万8000台、商用車が17.3%増の326万3000台だった。全体の生産台数は9.6%減の1443万2000台で推移している。

 国別では、中国自主ブランド乗用車のシェアが拡大している。全国乗用車市場信息聯席会のデータによると、中国自主ブランド乗用車の販売台数(小売)はマイクロバスを除く狭義乗用車ベースで、8月に前年同月比5.4%増の57万6474台。乗用車販売全体に占める比率は33.8%に上昇している(前月は33.3%)。海外ブランド乗用車では、首位のドイツ系が9.4%増の46万657台、シェアが27.0%(同27.3%)。2位の日系が13.3%増の41万5245台、シェアが24.4%(同25.0%)だった。3位以下は、米系が30.6%増の16万8926台、韓国系が19.0%減の5万5511台、仏系が49.1%減の4324台で、市場シェアはそれぞれ9.9%(同9.3%)、3.3%(同3.5%)、0.3%(同0.3%)となっている。


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