新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため、中国各地で都市の「封鎖」「半封鎖」措置がとられているが、これによる景気への影響が懸念されている。中国の習近平国家主席も、一部の対策は合理的範囲を超えており、中国経済に脅威をもたらす恐れがあると警戒感を示したようだ。感染状況に関する国家開発改革委員会などの報告を受けた後、習主席は制限的な措置を控えるよう促したとされる。外電が11日、消息筋情報として伝えた。
　中国では、患者が最も多い湖北省で交通が遮断されているほか、多くの都市で入境管理の強化、小区（団地）の出入り管理などが実施されている状況だ。生産や物流に影響が出る中、市場関係者の間では、中国の1〜3月期国内総生産（GDP）成長率が4％を割り込むとの見方も浮上している。
　こうした中、習主席は今月3日の会議で、冒頭の見解を示したと報じられている。この会議後の週末、発展改革委は食品や医薬品などの重要分野で、企業や工場に業務を再開するよう促した――と外電は伝えた。また、浙江省は10日、過度に交通を規制したり、日用品を販売する商店を閉鎖したりするなど、過剰反応を起こさないよう各市に求めたとされる。


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