中国政府がこのほど、新型コロナウイルスの統計方法を変更したことが分かった。国家衛生健康委員会弁公庁は6日、同ウイルスの予防管理ルール第4版（新型冠状病毒肺炎防控法案・第四版）を発表し、検査で陽性にもかかわらず無症状な感染者を確定症例に含めない方針を示している。米CNBCが11日付で伝えた。

　新ルールに記載された定義によると、インターネットを通じた症例報告の際、◆感染が疑われる「疑似症例」、◆「臨床診断症例」（湖北省のみ）、◆検査で確定された「確定症例」、◆検査で陽性だったが無症状な「陽性検測」――の4種類に分類される（もし無症状感染者から臨床時に症状がみられた場合は確診症例に含める）。前者の3種類に関しては、さらに症状別に◆軽症（軽型）、◆普通（普通型）、◆重症（重型）、◆危篤（危重型）に分けられた。

　「疑似症例」と診断される条件は、「発熱・呼吸器系症状」および「白血球やリンパ球の減少」の2点があること。一方、「臨床診断症例」は画像診断時に肺炎の影があることを条件としている。

　なお、中国当局が12日に発表した最新統計では、何件の無症状感染者が確定症例から外れたかについて明らかにされなかった。


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