新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受けて、中国の医療機器、衛生用品などのメーカーが製品の増産を急いでいる。春節（旧正月）連休で現場作業員が帰省しているため、少ない人員で急な需要に対応しているメーカーも少なくない。政府系メディアが10日付で伝えた。
　江蘇省蘇州市の精密部品メーカー、蘇州盈瑪精密機械は過酸化水素を使う消毒器の部品生産を手がけている。消毒器は肺炎感染者が多い湖北省の病院で使用するため、同社は春節連休3日目の1月26日、「精密部品200組を2月12日までに組み立て工場に送ってほしい」との注文を受けた。すぐに対応できるのは生産責任者1人だけだったが、通常より速いペースで生産し、9日までに大部分を納品したという。


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