【亜州ビジネス編集部】　中国応急管理部の周学文・副部長は3日、2020年に入って中国各地で発生した深刻な水害により、被災者が7047万1000人に上ったことを明らかにした。死者・行方不明者は271人に上る。複数メディアが伝えた。
　周副部長によると、今年の中国は1998年以降で最も深刻な洪水被害に遭っている。河川751本が警戒水位を超え、長江、黄河、淮河、珠江の大河と太湖などの湖沼では一定基準を超えた。長江と太湖では深刻な洪水、長江の上流では極めて深刻な洪水が起きている。
　また、水害の継続時間が長く、各地で農業、畜産業、商工業などに大きな被害が発生。直接的な経済被害は2143億人民元（約3兆3000億円）に上る見込みで、過去平均を27％上回っている。
　一方で、死者・行方不明者数は直近5年間の平均を49.8％下回った。倒壊家屋は約7万戸で、同平均より57.7％少なかった。


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