2020年6月の輸出入総額は、中国全体で前年同期比1.5％増の3807億3000万米ドル（約40兆8108億円）となった。うち輸出は0.5％増の2135億7000万米ドル。小幅ながら市場予想の2.0％減に反し、2カ月ぶりにプラス成長を回復した。輸入は2.7％増の1671億5000万米ドルと、6カ月ぶりにプラス成長に転換。市場予想は9.0％減だった。貿易収支は464億2000万米ドルの黒字となっている。海関総署（税関）が14日発表した。
　1〜6月の累計では、輸出入総額が6.6％減の2兆296億9000万米ドル。うち輸出は6.2％減の1兆987億5000万米ドル、輸入は7.1％減の9309億5000万米ドルだった。貿易黒字は1678億米ドルで推移している。
　一般貿易の輸出入総額（人民元ベース）は、1〜6月累計で前年同期比2.6％減の8兆5500億人民元。輸出入全体に占める割合は60.1％となっている。うち輸出は2.0％減の4兆5600億人民元、輸入は3.2％減の3兆9900億人民元だった。
　相手国・地域別の輸出額（米ドルベース）は総じて縮小。欧州連合（EU）が1〜6月に前年同期比で1.5％減少したほか、インドが25.4％、米国が11.1％、香港が12.2％、韓国が5.3％、日本が3.1％ずつ減少した。一方、台湾が7.9％増加。アセアンは横ばいだった。アセアンは今年に入り、対中国輸出入額でEUを上回り、中国最大の貿易相手となっている。
　品目別の輸出額（人民元ベース）は、輸出全体の58.6％を占める機械・電力設備の輸出額が1〜6月に前年同期比2.3％減の4兆5200億人民元。19.4％を占める7大労働集約型製品（服飾、紡績品、靴類、家具、プラスチック製品、バッグ、玩具）も1.4％減の1兆5000億人民元に下向いた。


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