新エネルギー車補助金政策について、中国政府が年内の10％削減を検討しているもようだ。同政策は先ごろ2年延長が決まったばかりだが、その内容に関しては調整が進められる見通し。補助対象となる車種範囲の縮小も検討するという。外電が2日、消息筋情報として伝えた。
　国務院は3月31日の常務会議で、自動車産業の支援方針を確認。自動車の消費を促すため、新エネ車の需要拡大、老朽化車両の淘汰加速、中古車市場の拡大に取り組む方針を示した。その一環として、20年内の満了を予定していた新エネ車補助金制度を2年延長することが承認されている。
　中国の自動車産業は、新型コロナウイルスの影響で大きな打撃を受けている。中国汽車工業協会の発表によると、今年2月の新車販売台数は前年同月比79.1％減の31万台に縮小。減少率は前月の18.7％から60.4ポイント拡大し、過去最大の減少率となった。生産も79.8％減の28万5000台に下向いている。前月比では、販売、生産いずれも83.9％減少した。


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