中国消費者協会が2020年上半期に受理した消費者からの苦情で、医療機器に関するものが1万8783件と前年同期比で39.5倍に激増したことが分かった。新型コロナウイルスの流行によって、医療機器の利用が大幅に増えたことを反映したとみられる。中国新聞網が5日報じた。
　医療用品・薬品全体に対する苦情は3万8788件に拡大。衛生用品への苦情は6988件と前年同期の約2.5倍に増加した。
　苦情の主な内容は、悪徳企業による商品価格引き上げ、マスクの効果など商品の誇大・虚偽宣伝、防疫商品の質量の不ぞろいやコピー商品、商品が届くまで時間がかかりすぎる、などだった。
　また、新型コロナの影響で、消費者による食事や旅行、交通機関の予約取り消し関する苦情も大幅に増え、特に食事は件数が6.2倍に達した。
　上半期の消費者による苦情は全体で56万1522件。中国消費者協会はこのうちの78％に当たる43万7988件を解決し、7億9793万人民元（約121億1000万円）の経済的損失を回復したと説明している。



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