中国で携帯電話機の出荷が引き続き低迷している。今年9月の国内出荷数は、前年同月比7.1％減の3623万6000台。マイナス成長は4カ月連続で、下落率は前月の5.3％から1.8ポイント拡大した。ただ、前月比では17.4％増加している。工業情報化部の直属機関、中国信息通信研究院が12日に報告した。

　うちスマートフォンの出荷数は5.7％減の3468万3000台。こちらも4カ月連続のマイナス成長となった。第5世代（5G）サービス対応端末が投入される中、携帯電話機市場は4Gからの移行の過渡期に突入している。種類別では、2G端末の出荷数が145万4000台、4G端末が3428万6000台、5G端末が49万7000台。5G端末の出荷データは前月から公表が始まっており、9月の出荷数は8月の21万9000台に比べて倍増した。

　ブランド別では、国産ブランド携帯電話機の出荷数が11.2％減の3060万9000台（構成比84.5％）だった。また、9月は新たに90モデルが発売されたが、その数は前年同期から1.1％減少している。90モデルのうち、2G端末が22種、4G端末が59種、5G端末が9種。5G端末の発売モデル数は8月の4種から増加した。

　1〜9月の累計では、携帯電話機全体の出荷数が5.7％減の2億8700万台。うちスマホが4.2％減の2億7500万台で推移している。


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