上海汽車集団(600104/SH)傘下の上汽通用五菱汽車（SAIC-GM-Wuling Automobile）が優遇価格の提示による販売促進活動を強化している。同社は13日、自社製品の購入時に使用可能な値引きチケット10億人民元（約152億円）相当を配布すると発表。新車購入の需要を取り込む戦略を打ち出した。対象は商用車、乗用車、特殊車両とする。

　第2弾の販促キャンペーンとなる。前回も総額10億人民元規模の値下げだった。上汽通用五菱汽車は2月25日、特別優待プログラムを発表。自社の通販アプリで予約金わずか9.9人民元（約156円）を支払えば、店頭予約の優待1万人民元に加え、さらに1000人民元をキャッシュバック。最低99人民元の無料メンテナンス券を配布する――というWebキャンペーンを打ち出した。

　消費刺激策の効果は表れている。3月の新車販売は13万台を超え、中国メーカーで首位に立った。1日当たりの販売台数は5300台あまりに上り、前年同期を上回って推移している。

　広西チワン族自治区・柳州市に本拠を置く上汽通用五菱は、ゼネラルモーターズ (GM) 、上海汽車 (SAIC) 、柳州五菱汽車有限責任公司（現：広西汽車集団有限公司）の3社による合弁会社。2002年11月18日に発足した。


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