【亜州ビジネス編集部】　甘粛省隴南市で23日、大雨を原因とする土石流が発生し、住宅が損壊する被害が出ている。市内の河川各所でせき止め湖ができた。報道によれば、同省で8月に入ってからの水害被災者は120万人を上回る。現地メディアが伝えた。

　隴南市では17〜19日にも土石流が発生。18日時点で5人が死亡、2人が行方不明となっている。被害者は約40万人を上回り、うち7万2000人以上が他地域に避難した。直接的な経済被害は82億人民元（1256億円）に上る。

　甘粛省水利庁は22日、水害の緊急対応を発動。隴南市など被害が大きい地域に現地対策本部を設置し、救助や復旧活動を指揮している。

　一方、四川省アバ・チベット族チャン族自治州の理周県でも23日に土石流が発生。道路が寸断されて一部地域が孤立した。救助隊が取り残された住民を救出した。


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