経済規模が中国で最も大きい広東省で、電力需要が急ピッチに拡大している。域内の電力ピーク値は、6日午前10時ごろに1億25万キロワット（kW）にまで増大し、前年同期比で24.48％の伸びを記録した。電力ピーク値の大台1億kW突破時期は、昨年比で9日も早い。広州、深セン、仏山、東莞の4市はそろって1000万kWを超えている。南方電網・広東電網公司からの情報として中国新聞網が伝えた。
　5月1〜5日にかけた連休中は、日を追うごとに電力需要が増大。気温の高まりなどを背景に、4月30日から5月5日にかけた電力需要は20.30％増加した。休日効果が表れるなか、飲食・宿泊業の電力需要は33.6％も伸びたという。産業別では、パソコン、通信、電子設備、ソフトウエア、情報技術の需要増も目立った。
　広東省などを統括する送電大手の南方電網は、6日午後6時の電力ピーク値が前年同期比17.9％増の1億7100万kWに上っている。貴州省、広西チワン族自治区、雲南省から広東省向けの送電量を能力最大にまで引き上げた。広東省内でも発電モジュール25台を緊急稼働し、合計8000万kW相当を追加供給している。


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