中国商務省と上海市は今年11月5〜10日にかけて、輸入品に特化した国際見本市「第3回中国国際輸入博覧会（CIIE）」を同市の国家会展センターで開催する。
　これに先立ち、同実行委員会は今月12日、第一陣となる143社の出展企業リストを公表した。新型コロナウイルスの影響で参加申し込みのペースが鈍ることが予想されるため、今年は昨年よりも1カ月以上前倒しでのリスト発表となった。21世紀経済報道などが伝えた。
　143社には日本や米国、ドイツ、フランス、イタリア、スイス、オーストラリアなど世界各地の企業が含まれる。自動車、設備、消費財、医療、食品などの分野の企業が多く、大手企業も少なくない。
　新型肺炎の防疫・抑制対策を考慮し、今回はインターネットを通じた出展契約が多く交わされた。2月26日に行われたオンライン契約式には、仏ミシュラングループや武田薬品工業、セイコーエプソンなどが参加した。
　昨年の「第2回CIIE」には、世界の3893社が参加。うち米国企業は国別最多の191社が出展している。これら米国企業は会場面積4万6000平米を使用し、成約見込み額を129億6000万米ドル（全体の18.2％、約1兆4130億円）にまで積み上げたという。内外企業間の成約見込み額は全体で合計711億3000万米ドルに達した。18年に開催された初回と比較し、23％拡大したとされる。


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