中国で携帯電話機の出荷が引き続き低迷している。今年10月の国内出荷数は、前年同月比6.7％減の3596万9000台と5カ月連続のマイナス成長に沈んだ。ただ、下落率は前月の7.1％から0.4ポイント縮小している。工業情報化部の直属機関、中国信息通信研究院が18日に報告した。

　うちスマートフォンの出荷数は4.5％減の3461万6000台。こちらも5カ月連続のマイナス成長となった。第5世代（5G）サービス対応端末が投入される中、携帯電話機市場は4Gからの移行の過渡期に突入している。種類別では、2G端末の出荷数が125万5000台、4G端末が3222万台、5G端末が249万4000台。5G端末の出荷データは8月から公表が始まっており、10月の出荷数は9月の49万7000台に比べて5倍に膨らんだ。

　ブランド別では、国産ブランド携帯電話機の出荷数が6.1％減の3053万1000台（構成比84.9％）だった。また、10月は新たに49モデルが発売され、その数は前年同期から2.1％増加している。49モデルのうち、2G端末が16種、4G端末が31種、5G端末が2種。5G端末の発売モデル数は9月の9種から減少した。

　1〜10月の累計では、携帯電話機全体の出荷数が5.8％減の3億2300万台。うちスマホが4.3％減の3億900万台で推移している。


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