春節（旧正月）休暇後の生産再開が滞りそうだ。ホンダ（7267/東証1部）と東風汽車集団（489/HK）は、湖北省武漢市に構える合弁工場について、春節（旧正月）後の操業再開を延期する。これまでは14日としていたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、2月下旬に先送りする方針だ。トヨタ（7203/東証1部）も中国に置く合弁工場4カ所に関し、10日に予定していた再稼働を17日以降に延期することを決めたという。香港メディアが7日、日本での報道を引用して伝えた。
　ホンダと東風汽車集団の合弁会社「東風ホンダ」は、「シビック」「CR-V」などを武漢市で生産する。報道によれば、武漢工場の生産能力は中国全体の約半分にあたる年60万台。新型肺炎の拡大で武漢市は封鎖されており、部品や作業員を確保することが難しいという。
　ただ、広州汽車集団（2238/HK）との合弁会社「広汽ホンダ」については、広州工場を10日に再稼働する計画だ。
　一方のトヨタは、広州汽車集団、第一汽車集団との合弁会社「広汽トヨタ」「一汽トヨタ」を通じて中国に工場4カ所を構える。早ければ10日に再稼働する計画だったが、17日以降に延期することを決めた。


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