香港で10日、街頭やショッピングモールなど各地で政府への抗議デモが行われた。武装警察が出動し、一部でデモ隊と激しく衝突。香港警察の発表（11日）によると、12〜65歳の約230人が逮捕された。新型コロナウイルスの感染拡大が収束に向かう中、抗議活動が再び活発化する可能性が指摘されている。複数メディアが伝えた。

　香港では昨年6月、中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案に反対する大規模な抗議活動が始まった。香港政府はその後、同改正案の事実上の廃案を発表したものの、政府や警察への反発が高まる中で抗議活動は長期化。今年に入り、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて一時鎮静化していたが、ここにきて再び活発化の兆しを見せている。

　現地メディアによると、6月の大規模デモ1周年、7月の返還記念日などに複数のデモが計画されているという。一方、香港では新型コロナウイルス対策を理由に取り締まりを強化する構えとみられている。


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