新型コロナウイルスの感染拡大が収束に向かうとともに、第5世代（5G）サービス対応端末の販売が拡大する中で、中国のスマートフォン出荷が増加に転じている。工業情報化部の直属機関、中国信息通信研究院が12日発表した最新データによると、2020年4月のスマホ国内出荷数は前年同月比17.2％増の4078万2000台に拡大。19年11月以来、5カ月ぶりにプラス成長に転じた。携帯電話機全体でも出荷数が14.2％増の4172万8000台に伸長。11カ月ぶりの増加に転じている。

　5G対応端末の販売が好調だ。4月の出荷数は1638万2000台となり、前月の621万5000台から2倍以上に拡大。携帯電話全体に占める比率は、前月の28.6％から39.3％（↑10.7ポイント）に上昇している。5G端末の出荷データは19年8月から公表が始まっており、8月は21万9000台、9月は49万7000台、10月は249万4000台、11月は507万4000台、12月は541万4000台、1月は546万5000台、2月は238万台、3月に621万5000台と推移しており、4月の出荷数は過去最多を記録した。

　ブランド別では、国産ブランド携帯電話機の出荷数が11.9％増の3798万2000台（構成比91.0％）に伸びた。また、4月は全体で新たに48モデルが発売され、その数は前年同月比で14.3％増加している。うち5G端末が22モデルを占めた。

　1〜4月の累計では、携帯電話機出荷数が前年同期比20.1％減の9068万1000台、うちスマホが17.9％減の8851万8000台。また、5G端末の年初からの累計出荷数は3044万1000台となった。


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