全国工業企業の利益総額は2020年3月、前年同月比34.9％減の3706億6000万人民元（約5兆6467億円）に下向いた。1〜3月の累計では前年同期比36.7％減の7814億5000万人民元。新型コロナウイルス流行を受けて大きく目減りしたものの、減少率は縮小傾向にある。今年1〜2月は38.3％減と、現行の統計が遡れる10年以降で最大の落ち込みを記録していた。中国国家統計局が27日に報告した。

　経営形態別では、国有企業・国有持株会社の1〜3月利益が45.5％減の2226億7000万人民元、株式制企業が33.0％減の5970億4000万人民元、外資系企業（香港・台湾・マカオ資本を含む）が46.9％減の1671億5000万人民元、私営企業が29.5％減の2344億8000万人民元で推移した。

　業種別では、41種のうち2種で増益、39種で減益。増益業種では、たばこが28.5％、農業副食品加工が11.2％の伸びを示した。半面、自動車製造が80.2％、化学原料・化学品製造が56.5％、電気機器・器材製造が47.0％ずつ減少し、大幅な落ち込みを示している。

　1〜3月の売上高は15.1％減の19兆8600億人民元。売上高利益率は3.94％と、前年同期に比べて1.34ポイント悪化した。ただ、減収率は1〜2月の17.7％から縮小している。


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