北京市が11月1日付で、市外ナンバーを付けた自動車の乗り入れに対する規制を強化する。渋滞や大気汚染対策のため、同市ではナンバープレートの発給数を制限しているものの、近年はこの制限を回避するため、市外ナンバーを取得して北京市内を運転する人が増加しているためだ。中新経緯が24日付で伝えた。

　来月1日以降、観光や仕事などの目的で、市外ナンバーの自動車を北京市中心部と周辺部で運転するには、事前に北京交通警察に乗り入れ許可証を申請。取得した許可証をフロントガラスの内側左端に掲げる必要がある。許可証は年間12回までしか更新できず、1回当たりの有効期限は最長7日間と短い。

　業界関係者によると、乗り入れ規制を避けるための手段として北京ナンバーの違法レンタルや、自動車の所有者変更を目的とした偽装結婚も横行している。ある中古車販売業者によると、北京ナンバーのレンタル料は以前、年間で6000〜7000人民元（約9万2000〜10万8000円）程度だったが、最近は相場が2倍以上となり、1万5000人民元というケースも出てきた。業者は偽装結婚の仲介も行う。仲介料は以前の7万〜8万元から15万元以上に膨らんでいる。


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